鉄血のオルフェンズのメインキャラにして、三日月・オーガスと並ぶ主人公格(もしくはヒロイン)であるオルガ・イツカ。
オルガ・イツカの名言セリフはどういったものがあるのか?
また、公式で年齢が書かれていない理由や、実際は何歳なのか?
オルガ・イツカを知らべるとよく出てくるネタ画像は何故広まったのか?
今回の記事はそんな疑問を調査し、まとめてみました!
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オルガイツカの名言セリフのまとめ
一期と二期に通しで出演したオルガ・イツカの数あるセリフの中で、個人的に名言と思われるセリフをピックアップしました。
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「たとえ罠でも、罠ごとかみ砕くまでさ」
鉄血のオルフェンズ一期第一話にて。
地球の国家により分割統治されている火星。そのクリュセ自治区にある民間警備会社CGS(クリュセ・ガード・セキュリティ)の子供のみで構成された三番隊(オルガ曰く大人達のガス抜きと弾除けの為の部隊)隊長だったオルガは、ある日社長のマルバ・アーケイから火星独立運動の指揮を執るクーデリア・藍那・バーンスタインを地球へと護衛する仕事を命じられます。
他の部隊を差し置いて自分たちが指名されたこと、クーデリアの立場や血筋、状況があまりにもきな臭い事を感じ取っていたオルガでしたが、不敵な笑みを浮かべて上のセリフを参謀役であるビスケット・グリフォンに言います。
孤児であり、自分達の命以外失うもののないオルガ達にとって、罠であろうとも命がけで打ち砕き、食い破ってやるという覚悟と自分達なら出来るという自信から出た言葉ですね。
2.「鉄華団……」「俺たちの新しい名前……CGSなんてかび臭い名前を名乗るのは、シャクに障るからな」「いや、鉄の華だ」「決して散らない、鉄の華」
鉄血のオルフェンズ一期第三話にて。
夕焼けの中クーデリアの身柄を賭けて戦い、三日月・オーガスのバルバトスがクランク・ゼントの搭乗するグレイズの胸にパイルバンカーを突き立てた際オルガが呟いたセリフです。
オルガ達から搾取するだけだったCGSという忌まわしい名前を捨て、新たに自分達の居場所として立ち上げる会社の名前を、『鉄のように硬く散らない華』としてオルガはその名前を付けました。
3.「繋がっちまってるんです、俺たちは」
鉄血のオルフェンズ第一期八話にて。
紆余曲折を経てテイワズに所属する組織「タービンズ」と渡りをつけた鉄華団。
当面の資金を手に入れる為に鹵獲したモビルスーツなどの売却を依頼した際、タービンズのリーダーである名瀬・タービンから『金がないなら自分が仕事を紹介すると言った時、何故断ったのか?』と尋ねられた際にオルガが返した答えです。
最初尋ねられた際、オルガは『自分たちは離れてはいけない』と名瀬に返しました。
鉄華団のメンバーは死んだ仲間と生きている仲間が流した血で繋がりあっているから離れられないというオルガ。そんなオルガに名瀬は「そういうのは家族っていうんだ」と諭します。
オルガの想う仲間の形が明確になった瞬間でした。
4.「なにやってんだ、ミカァっ!!」
鉄血のオルフェンズ第一期最終話にて。
アーブラウ元代表蒔苗東護ノ介(まかない とうごのすけ)の依頼により、代表選出会議の最中であるアーブラウ中枢エドモントンに彼を送り届けることになったオルガ達鉄華団。
ギャラルホルンの激しい抵抗にあいながらも、なんとか突入を果たしたオルガ達の前に、一機の巨大なMSが立ち塞がります。
MS――グレイズアインは常軌を逸した言動を放ちながらオルガ達に武器を向けますが、そこに三日月の駆るバルバトスが救援に現れます。
三日月の助力もあり、何とか蒔苗とクーデリアを議事堂に送り届けたオルガは単身三日月の元に戻ります。
辿り着いた先で今にも止めを刺そうと斧を振り上げるグレイズアインと、覚悟を決めたかのように目を閉じた三日月と動かないバルバトスを見て、オルガはこのセリフを叫びました。
友を叱咤する声援……もしくはヒロインが主人公を応援する声とも一部では言われているシーンですね!
実際、この声が届いた三日月は覚醒を果たし、装備していた太刀でMSの装甲をフレームごと(ちなみにMSのフレームは装甲の比じゃないくらいに硬い)断ち切るという離れ業を見せます。
まさにヒロインの声援を受けて覚醒する主人公の図。これではクーデリアとアトラも形無しですね。
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オルガイツカの年齢は何歳?設定はない理由とは?
実はオルガには公式設定で定められた年齢が無いのです!
ちなみにこれはオルガだけでなく、鉄華団の主要メンバー(というよりもCGS三番隊出身者)は年齢が設定されていません。
その理由は詳しく作中では説明されていませんが、恐らくは彼らの出自が関係しているのでしょう。
オルガ達元CGS三番隊は基本的にストリートチルドレン出身者で構成されています。
個人個人で背景は異なりますが、皆戸籍はあってもまともな生まれではなく、親が誰かもわからない状態でした。
当然ながら自分の生年月日も知らない者も多く、正確な年齢は分からないと思われます。
では、実の所オルガ達は何歳なのか?という疑問が生れます。
設定されていないのではっきりとは明言できませんが、推測することは出来ます。
その推測の裏付けをするのが一期第8話のとあるシーンです。
テイワズのリーダーであるマクマード・バリストンとの交渉が上手くいった記念にと、オルガが仲間達ともに飲み会をしたシーンです。
この時オルガ含む何名かは飲酒して、オルガが酔いつぶれているシーンがあるのです。つまり、彼らは飲酒可能な年齢ではあると考えられます。
この場合、二つの説が考えられます。
一つは日本のアニメなので日本の法律に則っている場合ですね。
ご存じの通り、日本の飲酒可能年齢は20歳からですので、オルガ達は20歳以上と考えられます。しかし、この考え方だとオルガ達鉄華団を形容する言葉として使われる『少年』にそぐわない気がします。
なので、私はもう一つの説を推します。
もう一つの説は、飲酒可能年齢がアーブラウ基準だというものです。
オルガ達の出身地は火星のクリュセ自治区で、そこは地球の4つの勢力の一つアーブラウの支配地域でもあります。
なので、飲酒可能年齢もアーブラウ基準ではないかと考えられます。
ならばアーブラウの飲酒可能年齢は何歳なのか?と疑問が生れますが、それもある程度の推測が立てられます。
アーブラウは公式設定として、ロシア・アラスカなど北方の国々が基に生まれた国家とされており、ロシアの飲酒可能年齢は18歳以上とされています。
それを基準に考えれば、オルガの年齢は18歳前後ではないかと考えることが出来ます。
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オルガイツカのネタ画像を徹底調査!ネタにされた経緯もチェック!
(注)これから先の内容は『鉄血のオルフェンズ』という作品への否定的な意見も含まれます。
よろしい方だけお進みください。
キボウノハナー
でおなじみの鉄華団団長
オルガイツカ
みんなあんまネタにしないでねw pic.twitter.com/TwDnDvYx5N— 【GGm】アッシュナー@散弾系(?) (@Asshunar_1890) August 15, 2019
某動画サイトなどでオルガイツカと検索するとよく「オルガイツカ ネタ」などと出てきますね?
そのネタにされる画像とは、二期終盤にあるオルガが散るシーンから来ています。
マクギリスと手を組み、アリアンロッドとの決戦に挑んだ鉄華団でしたが、大きすぎた戦力差とダインスレイブ(条約で禁止されていた兵器)により大敗し、危機的状況に陥ってしまいます。
そこで団員を生き残らせる為駆けずり回るオルガでしたが、クーデリアから提案された『アーブラウ代表である蒔苗に頼んで団員の個人IDを改ざんして団員を死んだことにする』という策を実行する為、クーデリアがいるクリュセ自治区に向かいました。
蒔苗との会談も上手くいき、団に戻ろうとしたオルガ達の前に突如黒塗りの車と銃器を携えた黒服の男達が襲撃を企てます。
咄嗟に同行していたライド・マッスを庇ったオルガは幾つもの銃弾を背中に浴びせられながらも三日月から渡された拳銃で反撃し、襲撃者を一人倒しました。
『俺は止まんねぇからよ、お前らが止まんねぇかぎり、その先に俺はいるぞ!だからよ、止まるんじゃねぇぞ……」
傷つき血を流しながらもうわ言のように上の言葉を残し、涙ながら見守るしかなかったクーデリアやアトラ、ライドとチャドの前でその若い命を散らしてしまいます。
鉄華団古株だったノルバ・シノが失われたことから始まった壊滅に向かう鉄華団を守る為に奔走し、小さな希望を見つけた瞬間命を散らし、それでも最後まで仲間を思うオルガと鉄華団の絆を見せつけた、2期ED『フリージア』とも相まって悲劇的かつ感動的なシーンと言えました。
が、ネット上ではオルフェンズでも屈指のネタシーンとされているのです!
そこで、ネタにされた経緯と原因を徹底調査しました。それが以下の、
- 終盤(タービンズ壊滅ごろから)のこの時点で、鉄血のオルフェンズという作品自体に賛否両論という評価が付いていた。
- ある程度一貫していた一期と異なりオルガのメンタルが不安定だったこと、活躍の微妙さ、鉄華団の活動方針が行き当たりばったり過ぎた点。
- 2期後半から人が変わったとすら言われるマクギリスの無謀な作戦の内容もよく聞かず目先の利益に目がくらんで話に乗ったこと。その上マクギリスに「鉄華団は手を組んだ相手を裏切らない」と宣言したのに47話では仲間の助命嘆願の条件として自分とマクギリスの命を差し出そうとしたことでオルガの評価がイマイチになっていたこと。
- その上マクギリスは単身でアリアンロッド艦隊に突撃し、鉄華団の脱出時間を稼いでくれたので相対的に売り渡そうとしたオルガの行動が不誠実に見えてしまった。
- クーデリアの元に向かった理由が『蒔苗に頼んで団員の個人情報を不正に改ざんする為の正式な手続きを頼みに行く』という良くわからないものだった(出向かなくてもクーデリアが頼めば事足りたし、そもそもクーデリア主導で違法な方法を使うことが彼女の立場的に危うすぎる)ので、そこに至るまでの流れに首を傾げる視聴者も多かった。
- メインキャラが名もなきヒットマンに撃たれるという衝撃的な場面ですが、実は1期2期でオルガ以外にメインキャラが一人ずつヒットマンに撃たれており、この展開を予想していた視聴者が多くて新鮮味がなかった
- ギャラルホルンから鉄華団は犯罪組織にでっち上げられ、指名手配すらされているのにオルガや護衛の団員達も変装どころか服も着替えておらず、そもそも護衛も(脱出の為に人手がいるとはいえ)二人だけという無防備さ(せめて防弾チョッキぐらい付けておけば……)。用心しておけば未然に防げた部分が多かった。
- 銃撃は鉄華団と敵対していたアリアンロッド司令ラスタル・エリオンと繋がってたノブリス・ゴルドンの部下の独断の上(クリュセ市街地の人払いをしていた時点でおかしな話ですが)、その報告を受けたラスタルの反応があまりにも淡白すぎた。
- オルガが銃撃を受けた後その場にいたクーデリア達は涙を流しているだけだったこと。オルフェンズの世界では医療技術が現実よりも飛躍的に発展しており(蒔苗のような権力者なら180歳まで生きられるぐらい寿命を延ばす技術も使える)、この時のオルガは撃たれた数こそ多いものの、脳・心臓・肺などの急所は無事であり、直ぐに手当てしていれば助かっていた可能性は高かった。
- 元々『オルガがライドの為に自販機で飲み物を買おうとしたさい撃たれる』というあまりにも酷いシーンの予定だったがオルガ役の細谷氏が難色を示した、というガセネタが広がってしまった。
- 戦後、敵だったラスタルが火星の自由と秩序を回復し、生き残った団員も(実際に庇われたライドを筆頭とした数名以外)全員それなりの立場に収まり、オルガの遺言が果たされていないように見えたこと。
- この時の倒れたオルガの姿が映画『サタデーナイトフィーバー』に見えると騒がれたため💃の文字がニコニコ動画などのコメントで「止まるんじゃねぇぞ……」と共に大量に張り付けられる事態にまで発展した。
と、以上の要因が重なったせいでオルガの悲劇的なシーンがネタとしてファンから扱われることになったのです!
ちなみに上の画像が12.で紹介したサタデーナイトフィーバーの画像です。確かに一致していますね……
要は、『鉄血のオルフェンズという作品への失望やツッコミどころ』が全てこのシーンに集約した、と言えるでしょう。
この流れは作品・キャラアンチから始まり、未視聴者ですら笑いの為に便乗してしまったため、オルガのネタ画像として広く周知されてしまったのです。
多くの作品ファンはそんなネタ扱いに不満を持ち、特に鉄血第二期終盤に対して批判的な層の中にはネタ化の原因は制作サイドの問題として捉えているファンもいます。
実際に終盤から登場人物の動きがちぐはぐなのは制作サイドの連携が取れていなかったとの指摘もあり、ライド以外の団員は全滅エンドを最初から考えていた長井龍雪監督と団員の全滅を避けたい脚本の岡田磨里氏の意見が終盤の慌ただしい中混ざり、鉄血のオルフェンズの最後が決まったと言われています。
何であれ、制作サイドの連携不足によって生まれた悲劇であり、もし上手く監督と脚本の意見がかみ合っていればまた違った結末を迎えていたのかもしれません。
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まとめ
いかがだったでしょうか?
個人的にはオルガの名言は一期に集まっている気がします。それだけ、二期のオルガの影が薄かった証拠かもしれません……
気になるオルガの年齢ですが、結論として18~20歳ごろと出ました!ただ、実際の所はわかりませんね。
今後公式が発表する可能性もあるので、この結論は覆るかもしれません。
オルガのネタ画像も調査しましたが、オルガもまた制作側の不手際の犠牲者でした……
ただ、このおかげかどうかまで定かではありませんが、
2018年4月にNHKで行われた「前ガンダム大投票」では
大御所であるアムロ・レイ、シャア・アズナブルに続く第三位にオルガがランクインするなど、
知名度が上がった理由とも考えられます。
ただ、このネタ化を不快に思うファンの方も多いので、
使う際は空気を守って過剰な煽りや馬頭などにならない様に使用しましょう。